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食器棚を開けると、いつも使うカップは手前の一つ。奥には、いつか使う予定のカップが何個も並んでいます。「まだ使える」と思って残したものたちが、今使いたい一つを取り出す邪魔をしている。棚の中では、ときどきそんな逆転が起きます。
片づけようと思っても、捨てる理由を探し始めると疲れるものです。そんなときは、問いを少し変えてみてもいいかもしれません。
捨てる理由より、置いておきたい理由
役に立つと分かっているものか、美しいと思えるもの以外は、家に置かないこと。
ウィリアム・モリス「The Beauty of Life」(1880年)。参照資料の英語引用からの本記事訳。
参照資料にある英語は “Have nothing in your houses which you do not know to be useful or believe to be beautiful.”。この講演は、日々使うものや暮らしの美しさを扱っています。ここで注目したいのは、役に立つものだけを残せ、と言っているわけではないところです。美しいと感じるものにも、居場所があるのです。
出番が少なくても、好きなら意味がある
旅行先で買った小さな置物。眺めるたびにうれしくなる器。便利さだけなら説明しにくくても、それを好きだと思う気持ちは、置いておく理由になります。逆に、便利そうで買ったけれど、使うたびに洗うのが面倒な道具もある。商品説明の「便利」と、自分の暮らしの「助かる」は、必ずしも同じではありません。
この言葉を、何でも手放すための厳しい採点表にはしたくありません。防災用品や季節の道具のように、出番が少なくても必要なものもあります。家族の持ち物を、自分の基準だけで片づける話でもありません。
自分で決められる範囲で、「これは今の私を助けているかな」「見ていて好きだなと思えるかな」と聞いてみる。捨てるべきものを探すより、大切にしたいものが見えてくるかもしれません。
今日は、一つを使いやすい場所へ
部屋全体を変える必要はありません。お気に入りのカップを取りやすい場所へ移す。好きなものの前に積んでいた紙を片づける。それだけでも、いつもの棚に小さな違いができます。
迷うものは、今日結論を出さなくても大丈夫です。買い足す前に、すでにある好きなものを一度使ってみる。暮らしを整える一歩は、ものを減らした数よりも、今ある一つを気持ちよく使えたことなのかもしれません(*^^*)
あなたの暮らしの見方を変えた言葉も、「みんなの言葉」投稿ページから聞かせてください。
出典・参照
William Morris, “The Beauty of Life” (1880)。引用の参照:講演についての解説・引用資料。日本語は同資料に掲載された英語引用からの本記事訳。カップや棚、持ち物の見直しへの展開は本記事独自の読み方であり、講演の逐語訳ではありません。
この言葉から、もう一冊
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運営用・公開前に削除
2日目の日本語版。対応する英語版は別記事として保存する。タグ・気分別リンク・アイキャッチは未設定。アイキャッチ案:生成り色と落ち着いた緑、木の棚にお気に入りのカップを一つ。引用文を主役に、ウィリアム・モリス、言葉の力を添える。画像生成は未実施。公開前に引用・リンク・スマホ表示を確認し、この欄を削除。公開・予約は別途承認後のみ。

