言葉の力|明石家さんま——何もできなかった、と一日を採点する夜に

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休日の朝には、いろいろな予定がありました。

洗濯をして、買い物に行って、気になっていた場所を片づける。余裕があれば、少し散歩もする。

ところが夕方、片づいたのは冷蔵庫に残っていたプリンだけ。スマホを見ると、誰かの充実した休日が流れてきます。

「ああ、今日は何もできなかったな」

そんなふうに一日を採点し始めたとき、思い出したい言葉があります。

今日の名言

生きてるだけで丸儲け

明石家さんまさんの座右の銘

笑いの場所にも付けられた言葉

テレビでおなじみの明石家さんまさん。この言葉は、さんまさん自身が座右の銘として大切にしているものです。

2024年公開のインタビューでは、自ら命名した「IMM THEATER」の名前について、「生きてるだけで丸儲け」を縮めたものだと説明しています。好きな笑いを自分なりの表現で思い切りやれる場を作りたかった、とも語っていました。

人生の話なのに、「丸儲け」という言い方。立派な言葉で背筋を伸ばされるのではなく、少し笑って力が抜けるような響きがあります。

ここからは、この言葉を日常に重ねて考えてみます。

一日を、できたことだけで数えなくても

私たちはつい、一日を成果の一覧にしてしまいます。

予定をいくつ終えたか。どれだけ役に立ったか。昨日より何か進んだか。

もちろん、用事が片づけばうれしいものです。でも、予定をこなせなかったことと、その日がまるごと無駄だったことは、同じではないはずです。

温かいものを食べた。好きな番組を見て、ちょっと笑った。眠かったので横になった。

目標達成の報告には書きにくいけれど、それも確かに今日の出来事です。

プリンを食べただけの日にも、「おいしかった」は残っています。少なくとも、冷蔵庫のプリンは期限内に救出されました。

さんまさんの言葉を借りるなら、毎日の決算を、もう少し大らかにしてもいいのかもしれません。

つらい気持ちまで、笑いに変えなくていい

ただ、この言葉を「生きているのだから、つらいと言ってはいけない」という意味では使いたくありません。

大変なことは大変ですし、疲れた日は疲れています。笑えないときに、無理に笑う必要もありません。

誰かに向かって「それだけで幸せでしょう」と言うためではなく、自分が自分を厳しく採点しすぎたときに、そっと取り出す。

そんな距離で持っているほうが、この言葉を心地よく受け取れる気がします。

今夜は、赤点を付けずに終わる

「今日は何もできなかった」

そう思う夜があっても、急いで明日の目標を増やさなくていいのではないでしょうか。

できなかった用事は、必要なら明日へ。その前に、今日を過ごした自分にまで赤点を付けるのは、いったんやめる。

何かを成し遂げたからではなく、今日もここまで来た。

今夜はそれで、一日を閉じてもよさそうです。

出典・参照

クランクイン!の明石家さんま・松尾貴史インタビュー、2024年1月6日、第3ページ。本人が「生きてるだけで丸儲け」とIMM THEATERの命名について説明しています。

※日常の具体例と、この言葉の受け止め方は本記事独自の考察です。さんまさん本人が述べた助言ではありません。


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