言葉の力|孔子:間違えた自分を責め続けるより、直せるところを一つ

今日の言葉

過而不改、是謂過矣。

出典:『論語』衛霊公篇15・30。孔子の言葉として記録されています。

現代語訳〈本記事訳〉:過ちがありながら改めない。それこそを過ちという。

ここからは、この言葉から考えたこと

昼間の失敗が、夜になって何度も浮かんでくることがあります。

確認を一つ忘れた。相手の話を最後まで聞かずに返事をした。言わなくてもよい一言を、口にしてしまった。

もうその場面は終わっているのに、頭の中だけで何度もやり直してしまう。思い返すたびに、「どうして自分は」と、自分への言葉が厳しくなっていく。

そんな夜、この『論語』の一節は、少し違う方向へ目を向けるきっかけになります。

ここからは、失敗した人を裁く言葉としてではなく、これからの行動を選ぶ言葉として読んでみたいと思います。

反省と、自分への判決は違う

「確認が足りなかった」と振り返ることと、「自分は何をしても駄目だ」と決めることは、同じではありません。

前者には、次の確認方法を考える余地があります。後者は、自分全体に大きな札を貼ってしまいます。

一つの出来事を、一人の人間のすべてに広げなくてもよいのではないでしょうか。

必要なのは、自分を長く責めた証拠ではなく、何が起きたのかを確かめること。そして、できる対応を選ぶことだと思います。

直すとは、なかったことにすることではない

謝る。訂正する。影響を受けた人に知らせる。次の手順に確認を一つ加える。

直すための行動は、出来事によって違います。すぐに解決しないことも、相手の気持ちがすぐには戻らないこともあるでしょう。

だからこそ、「謝ったのだから、もう終わり」と相手に区切りを求めないことも大切です。

自分にできる対応を続けることと、自分を責め続けることは別です。責任を引き受けながらも、自分への言葉まで乱暴にしなくてよいと思います。

また、自分の責任ではないことまで抱える必要もありません。起きた事実と、自分が直せる範囲を分けて考えたいですね。

今夜は、次の対応を一つ決める

もし夜中に同じ場面を繰り返してしまうなら、紙に一行だけ書いてみる。

「明日、ここを確認する」

「この件は、相手に訂正を伝える」

今すぐ連絡するのが適切でなければ、対応する時間を決めて、今日は休む。それも、明日の行動を大切にする選び方です。

昨日の出来事は消せなくても、そのあとに何をするかは、まだ決まっていません。

間違えなかった自分には戻れなくても、間違いに向き合う自分には、ここからなれます。

今夜は、責める言葉をもう一つ増やす代わりに、直せるところを一つ。その小さな具体性を、明日の自分へ渡しておきませんか。

今の気持ちから探す:人との関係に悩んでいる

出典

Chinese Text Project『論語』衛霊公篇。引用と本記事の現代語訳、その後の独自考察を分けて掲載しています。

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