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“What is essential is invisible to the eye.”
「大切なものは、目には見えない。」(本記事訳)
サン=テグジュペリ『星の王子さま』。英語の引用表記は作品公式サイト掲載のものです。日本語は特定の既刊翻訳からの引用ではありません。
一日の終わりに、何をしたのか数えたくなることがあります。
終わった仕事はいくつか。
読んだページは何枚か。
投稿に反応はあったか。
数字にすると、確かめやすいものがあります。
でも、その数字が少ない日に、「今日は何もできなかった」と言ってしまうのは、少し急ぎすぎかもしれません。
『星の王子さま』のこの言葉から、私は、数えやすいものだけで一日を判断しなくてもいいのだと考えます。
ここからは、私自身の日常への重ね方です。
見える成果の手前にも、時間がある
すぐには形にならないことがあります。
相手の話を、最後まで聞いた時間。
送る前に、言い方を考え直した時間。
無理をしないために、予定を減らした時間。
どれも、終わった仕事の件数には入らないかもしれません。
けれど、人との関わりや、自分の暮らしを支えている時間ではあります。
目に見える成果が少なくても、その手前にあったものまで消さなくていいでしょう。
見えないからこそ、確かめることも大切にする
この言葉を、「気持ちさえあれば、言葉にしなくても伝わる」という意味にはしたくありません。
大切に思っているなら、伝える。
助かったなら、お礼を言う。
すれ違っていると感じたら、確かめる。
見えないものを大切にすることと、相手の気持ちを想像だけで決めることは、別だと思います。
「きっとわかっているはず」と置いておくより、一言を渡すほうがよい場面もあるでしょう。
今日、守れたものを一つ思い出す
今夜、一日を振り返るなら、「何を増やせたか」だけでなく、「何を大切にできたか」も考えてみたいものです。
約束を守った。
疲れている自分に気づいた。
誰かを急かさず待った。
言いすぎる前に、少し立ち止まった。
派手な成果でなくても、そこには自分の選び方があります。
数字は役に立ちます。でも、数字だけに一日の意味を決めさせなくてもいい。
見えないものを理由に、現実の問題を曖昧にするのではなく、見える成果の外にも、大切な時間があったと認める。
今日が思ったほど進まなかった日でも、全部を「何もなかった」にしない。
そんな見方を、この言葉から受け取っておきたいと思います。

